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[オペラ] ブログ村キーワード

1870年、横浜で上演された『オペラ』と分類される、

日本初のオペラ、厳密にいえば喜歌劇「コックス&ボックス」を

観に行きました。



今ではほとんど上演されることのない演目ですが、

今年は横浜開港150年ということで、その記念事業のひとつにも

なり、東京テアターが公演を行います。



そればかりか、これを作曲したギルバート&サリバンの

第15回国際ギルバート&サリヴァン・フェスティバル

(イギリス、ダービー州、バクストン)にも招聘されたとのこと。

それならぜひ見たい、と出かけた訳です。



登場人物はわずか3人。

音楽もストーリーも単純ですが、それだけにわかりやすく

誰でも楽しめる、素朴な良い舞台だと思いました。




観ていてすぐに思い出したのが、オッフェンバックの初期の作品群。

当時は登場人物の人数制限があったので、大がかりなオペレッタは

書きたくても書けず、こういう少人数の作品がいくつもあるのです。



それが1850年代のことですから、1866年代に作られたこのオペレッタが

影響を受けていても、不思議はありませんね。



もっとも、1866年といえば、オッフェンバックは既に、「天国と地獄」や

「青髭」、「パリの生活」などの大がかりなオペレッタを発表していたので

イギリスは島国であった分、遅れていたのかもしれません。

これは、あくまでもわたしの推測ですけど…




ただ、ギルバート&サリバンの曲は(作曲は、サリバンが担当)

パリやウイーンの作品に比べると、メロディーに魅力がありません。

現在、イギリス本国以外では、オッフェンバックやシュトラウスほど

頻繁に上演されていないのは、その辺に原因があるような気もします。




とはいえ、日本人がイギリスの作品をイギリスで上演するのですから

誇らしい! 心から成功を願っています。












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